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March, 2012

ケンブリッジ、フィッツウィリアム美術館『SCULPTURE PROMENADE 2012』展 館長より

2009年以来フィッツウィリアム美術館の彫刻プロムナードはコンテンポラリーおよびモダン彫刻の展示を行ってきた。 広大な芝生と建造物の歴史あるファサードが大型パブリックアートの展示において素晴らしい背景を提供している。 ケンブリッジ中心の大通りから自由にアクセスができ、彫刻は10か月間―今回の作品は2013年1月まで展示される。


写真:Taormina

今年のインスタレーションの作品は、異なる国籍の3人のアーティストで、皆がイタリア、トスカーナ州のピエトラサンタに移り、同地で制作を行っている。 近くのカッラーラの大理石の採掘場、また最近ではブロンズ工房で名高いピエトラサンタ地域はヘンリー・ムーアからミケランジェロ、さらに古代ローマに至るまで彫刻家のメッカとなってきた。 今回彫刻プロムナードが提示するのは、あらゆる国籍の彫刻家にとってのピエトラサンタの魅力と失われることなく続くスタイルである。 今年プロムナードに展示されているアーティストはアメリカのHelaine Blumenfeld、ブライトンのPeter Randall-Page、そして日本の彫刻家安田侃である。 作品の写真およびアーティストが提供したテキストに基づいた解説は当カタログに記載されている。 特にピエトラサンタ市が当プロジェクトの公式パトロンとなり実現に多大な協力を寄せられたことは嬉しい限りである。


数多い訪問者にとって、彫刻プロムナードはフィッツウィリアムが行う最も視覚的なものである。 様々な年齢やバックグラウンドの初訪問者にとって楽しくまた教育的な体験を提供する美術館への入り口としての重要性は、ますます明確になっている。 当インスタレーション、関連するイベントを可能としていただいたすべてのスポンサーに深く感謝するものである。


作品は野外展示のためにデザインされたもので、物理的にも美学的にもランドスケープや訪問者と交流している。 幾点かは光、気候、季節の変化に対応するものであり、その要素にさらされる効果が作品のダイナミックかつ発展的特徴として歓迎される。 訪問者には彫刻の間を歩き回り、それらと交流してもらいたい。 美術館内部とは違い、触れることが許されている。ただし、怪我や作品の損傷を起こしかねないような行為、よじ登る等は除かれる。


是非プロムナードに関するコメントを美術館ウェブサイトにお寄せいただきたい!



ティモシー・ポッツ

フィッツウィリアム美術館 館長


Sculpture Promenade 2012


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